埼玉県立川越高校水泳部が実際の文化祭で行っている「男子シンクロ(現・アーティスティックスイミング)」をモデルに、矢口史靖監督が映画化して大ヒットを記録した『ウォーターボーイズ』(2001年)。廃部寸前の水泳部に取り残された気弱な主人公(妻夫木聡)ら5人の男子高校生が、美人教師の思いつきでシンクロをやる羽目になり、様々な困難を乗り越えて文化祭での発表を目指す姿を描きます。

特筆すべきは、スタントやCGを一切使わず、合宿を重ねた俳優陣本人が実際に披露したクライマックスの見事なシンクロ演技です。失敗だらけの練習風景から一転、本番でビシッと決める彼らの姿は感動を与え、観客を爆笑ののちに爽快感で包み込みます。

後にテレビドラマ化もされて社会現象となり、「ダメな若者たちが一つの目標に向かって奮闘する」というゼロ年代の青春コメディの王道フォーマットを確立した記念碑的作品です。