キネマ・クロニクル

銀幕が映し出した時代の変遷。
1950年代の黄金期から、現代の世界を席巻するアニメーションまで、日本の映画史を辿る。

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ジャンル

時代劇 アニメーション ドラマ コメディ アクション 青春 ホラー 特撮・SF

年代

1950s 1960s 1970s 1980s 1990s 2000s 2010s 2020s

最新のレビュー

新しく追加された作品や、今こそ見直したい名作の徹底解説記事です。

1995年

ゴジラvsデストロイア

監督: 大河原孝夫 出演: 辰巳琢郎, 石野陽子, 林泰文, 河内桃子

ゴジラ死す。体内エネルギーの暴走で赤い熱を帯びたゴジラと、完全体へと進化した宿敵の最終決戦を描いた「VSシリーズ」完結編。

2008年

ぐるりのこと。

監督: 橋口亮輔 出演: 木村多江, リリー・フランキー, 倍賞美津子, 寺島進

法廷画家として事件を見つめる夫と、心の病を抱えた妻。十年に及ぶ二人の歳月を、静かな眼差しで綴った夫婦の愛の物語。

2017年

愚行録

監督: 石川慶 出演: 妻夫木聡, 満島ひかり, 小出恵介, 臼田あさ美

エリート一家の惨殺事件。関係者たちの証言から浮かび上がる、人間の卑しさ、嫉妬、そして「愚行」の数々を描いた戦慄のミステリー。

2019年

海獣の子供

監督: 渡辺歩 出演: 芦田愛菜, 石橋陽彩, 浦上晟周, 森崎ウィン

生命の起源と宇宙の記憶。圧倒的な映像密度で描かれる、海と空と人間が交錯する壮大な神話的ファンタジー。

2017年

夜は短し歩けよ乙女

監督: 湯浅政明 出演: 星野源, 花澤香菜, 神谷浩史, 秋山竜次

京都を舞台に、好奇心旺盛な「乙女」と彼女を追う「先輩」の、摩訶不思議な一夜を描いたポップでファンタジックな群像劇。

2014年

野火

監督: 塚本晋也 出演: 塚本晋也, リリー・フランキー, 中村達也, 森優作

極限状態のフィリピン戦線。飢えと恐怖の中で人間性を失っていく兵士たちの姿を、凄絶なリアリズムで描いた戦争映画の極北。

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1950s

黄金時代と世界への挑戦

日本映画が世界で最も輝いていた「黄金時代」。黒澤明監督の『羅生門』(1950年)がヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、日本映画の芸術性が世界に知れ渡りました。

その後『七人の侍』(1954年)等の時代劇だけでなく、小津安二郎監督の『東京物語』(1953年)のような市井の人々を描く作品も高く評価されました。また、核への恐怖をエンターテイメントに昇華した本多猪四郎監督の『ゴジラ』(1954年)は、特撮映画という新たなジャンルを確立し、現在に続くIPの祖となりました。

1960s - 1970s

テレビの普及と多様化の波

高度経済成長とともにテレビが各家庭に普及し、映画館の観客動員数は激減。映画産業は深刻な斜陽期を迎えます。

各社はテレビでは観られない過激な表現を求め、東映の「任侠・ヤクザ映画」が大ブームとなりました。一方で、山田洋次監督の『男はつらいよ』シリーズ(1969年〜)のように、日本人の心の拠り所となる国民的喜劇も誕生しました。ヌーヴェルヴァーグの影響を受けた若手監督たちによる、前衛的で独立した映画制作も盛んに行われた時代です。

1980s - 1990s

バブル経済とメディアミックス

出版や音楽と映画を連動させる「メディアミックス」を展開した角川映画が80年代を席巻。『セーラー服と機関銃』などのアイドル映画がメガヒットを記録しました。

90年代に入ると、宮崎駿監督率いる「スタジオジブリ」が国民的アニメーションスタジオとして台頭(『もののけ姫』等)。さらに実写映画では北野武監督作品が国際映画祭で絶賛され、中田秀夫監督の『リング』(1998年)は「Jホラー」というジャンルとして海外リメイクされるなど、日本発のコンテンツが再び世界を震撼させました。

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2000s - 2010s

シネコン普及と製作委員会の力

大型複合映画館(シネコン)が全国に普及。資金リスクを分散する「製作委員会方式」が定着し、テレビ局主導の実写映画(『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』等)が興行収入の上位を独占しました。

同時にアニメ映画のメガヒットが常態化。『千と千尋の神隠し』(2001年)は興収300億円を突破する歴史的快挙を成し遂げ、のちに新海誠監督の『君の名は。』(2016年)などが続く、現在のアニメ爆発期への礎を築きました。

2020s - 現在

配信時代・IP独占と大アニメ時代

新型コロナウイルスの影響でVOD(動画配信サービス)が急激に普及する中、劇場体験の価値が再定義されました。

その最たる例が『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』(2020年)による興収400億円突破です。『ONE PIECE』『スラムダンク』など、強力な原作IPを持つアニメ映画が年間興行収入の上位を独占。日本のアニメーション映画は国内のみならず、北米をはじめとするグローバル市場でも圧倒的な強さを見せる時代へと突入しています。

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